ターゲットとは?(誰の役に立ちたいですか?)
前回は、マーケティング・プロセスをテーマに説明させて頂きました。
今回のテーマは、マーケティング・プロセスの重要な要素での一つである
「ターゲットとは?」がテーマになります。
動画でも解説していますので、どうぞご覧ください。
ターゲットの必要性
早速ですが、なぜ「ターゲット」を
設定する必要があるのでしょうか?
まず、これから商売を始める場合を考えてみましょう。
商売をするということは、
「商品」や「サービス」を販売することになると思います。
「商品」や「サービス」の役割は、
ターゲットとするお客さんの悩みを解決したり、
欲求を解消することです。
ターゲットを設定していない場合
ターゲットを設定していない場合はどうなるでしょう?
ターゲットを設定していないということは、
全ての人を対象に商品やサービスを用意
しなければなりません。
人はそれぞれ、年齢、性別、生活様式により、
求めているもの(ニーズ)はバラバラです。
Aさんが好きなことであっても、
Bさんは嫌いという場合もありますし、
当然、その逆もあります。
全ての人を満足させる商品やサービスを
用意するなんて、不可能ということです。
物理的にも金銭的にも対応できるはずありません。
ちょっと理解しづらいかもしれませんので、
具体的な例を用いて説明したいと思います。
例
例に用いるのは花王の「ヘルシア緑茶」。
花王は「ヘルシア緑茶」を販売する際、
ターゲットは誰に設定したのでしょうか?
また、ターゲットを決めた理由は何だったのでしょうか?
◎ ヘルシア緑茶のターゲット
・体脂肪が気になる30歳~60歳の中高年男性
(花王の基本方針)
- 食品の安全を守る
- 価格競争は避ける
- 急成長を目指さない
(背景)
- 当時、中高年のメタボが注目されていた。
特に、30歳~60歳の中高年男性と
60歳以上の女性が深刻だった。
- 緑茶の市場が急拡大していた
ここから先は次回のテーマである「ニーズ」に絡んできますので、
次回に説明させて頂きます。
次記事 ==> お客様のニーズとは?(潜在的ニーズと顕在的ニーズ)
前記事 ==> マーケティングプロセスは一貫性のあるシステム
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