妖怪ウォッチの映画がスター・ウォーズに観客動員数で勝った理由


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12月30日のニュースで「妖怪ウォッチ」が「スター・ウォーズ」に週末観客動員数で勝ったと発表されました。

この1週間でこの2つの映画の観客動員すうがどのようになり、なぜその結果になったのかを考察してみたいと思います。

スター・ウォーズ Vs 妖怪ウォッチ

2015年冬のロードショーの超目玉といえば「スター・ウォーズ」ですね。

これは、日本だけでなく、全世界的な「スター・ウォーズ」人気に支えられたスター・ウォーズの冬と言っても良いほどです。

日本も例外なく大人気で、全国の映画館で公開され、その数はなんと370館、958スクリーンにものぼります。

おおよそ、各映画館では約3つのスクリーンを使って放映している計算になりますね。


一方の「妖怪ウォッチ」はどうでしょう。

「妖怪ウォッチ」も全国の映画館359館で公開されており、スター・ウォーズとほぼ同数となっています。

しかし、公開スクリーン数は434とスター・ウォーズの半数以下です。

単純に、1日の妖怪ウォッチ放映数はスター・ウォーズの半分以下となります。

ということは、
スター・ウォーズは人気があるため、観客動員数も「スター・ウォーズの圧勝だろう」と誰もが予測したと思います。


しかし、結果は「妖怪ウォッチの勝利」


となったのですから大勢の関係者が驚くのも無理ありませんね。

ちなみに、週末観客動員数は妖怪ウォッチ約97万人に対してスター・ウォーズは約80万人と約17万人の差をつけて妖怪ウォッチの勝利となっているのですから更に驚きですね。

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では、なぜこのような結果となったのでしょうか?

マーケティングの視点で比較

今回の「妖怪ウォッチ」対「スター・ウォーズ」をマーケティングの視点でかんたんに検証してみたいと思います。

ちょっとアバウトにはなりますが、次のように比較してみました。

ターゲット

スター・ウォーズ 中学生から大人まで。特に20歳以上。
妖怪ウォッチ 小学生以下。

チャネル

スター・ウォーズ 全国映画館。
妖怪ウォッチ 全国映画館。

プロモーション

スター・ウォーズ マルチメディア戦略(テレビ、雑誌、CM、イベント等大々的な広告)。
妖怪ウォッチ 特典戦略(前売り券にメダルの特典)。

妖怪ウォッチ:特典戦略(前売り券にメダルの特典)。


このように見てみると、チャネル以外は異なることがわかりますね。

どちらの映画も初めて公開する映画ではなく、シリーズ作であるため、固定的なファンを持っていることも共通しています。

しかし、これほど妖怪ウォッチの観客動員が伸びたのには理由があるはずです。

妖怪ウォッチの観客動員が伸びた理由

妖怪ウォッチの観客動員が伸びた理由、次の要因が大きく起因していると考えました。


それは、買い物をする時に見られる、「単品買い」と「複数買い」に例えられます。

スター・ウォーズは「単品買い」で
妖怪ウォッチが「複数買い」です。


ちょっと強引な幹事は否めませんが多めにみて下さい。


単品買いは友達と見に行く場合であっても、観たい人の単位は一人です。

しかし、「複数買い」の場合は、観たい人一人に対して帯同する親や祖父母が複数人ついてくるという意味です。

子供や孫の付き添いである親や祖父母は観たいわけではなくても観客動員数に数えられます。

実際、映画館に来場している樣子をみても妖怪ウォッチの家族連れの多さが目立っているとの事です。

また、観客動員数に関して、スター・ウォーズは都市部での集客に偏っているのに対して、妖怪ウォッチは都市部だけでなく、地方でも満席にするほど、ターゲットとなる子供が全国に存在することも大きな特徴です。

まるで、全国の人通りの多い繁華街に立地する「マクドナルド」と繁華街から離れた場所に立地する「モスバーガー」のようですね。

映画の場合は、映画という商品があり、その商品である映画に人を集めますので、プロモーションが重要になってきます。

昨年、アナ雪が公開された時、同じ映画であるにも関わらずアメリカと日本ではターゲットが違いました。

ターゲットが違うので、当然プロモーションも違うわけです。

例えば、映画館の予告で主題歌をフルコーラスで流すなどのプロモーションがあたり、幅広い年齢層の人に受け入れられ大ヒットとなりました。

マーケティング上のターゲットを誰に設定し、そのターゲットに受け入れられるものは何かを上手に設定することが出来ると大きな結果となって現れることがわかりますね。

 

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