客離れはデフレの勝ち組と呼ばれたマクドナルドだけでなくワタミも深刻


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東芝謝罪

(Photo:REUTERS/アフロ)

この記事では、客離れが注目されている飲食業の事例から、
社員の立場であるサラリーマンへの影響について
考察してみたいと思います。

日本マクドナルドの上期の業績は純損益は262億円の赤字

2015年8月12日、日本マクドナルドは今年上半期の業績予想を発表しました。

(出典)マクドナルド客離れ深刻、最終赤字262億円 6月中間期で最大

売上高に関しては前年同期比で27.7%の減となり、
連結純損益に至ってはなんと262億円の赤字とのことです。

ここ20年間続いたデフレにおいて、
大手ファーストフード店であるマクドナルドは、
大きく業績を伸ば勝ち組と呼ばれた時代がありました。

そんな日本マクドナルドですが、
期限切れ肉の使用や異物混入事件ほ発端に
一気に客離れが進んでいます。

日本マクドナルドの場合は、
上記の問題発生時の対応のまずさも
客離れを加速させる原因のひとつでしょう。

記者会見での役員の対応では、
この20年間で何度と見てきた大企業の後手後手に回った対応
による企業イメージの毀損が全く教訓にできていないことが
明らかにされました。

やっぱり、対岸の火事なのでしょうか?

飲食関連では、2000年に発生した雪印集団食中毒事件以降
何度も食品偽装による企業イメージの失墜で倒産に
追い込まれた企業は少なくありません。

しかし、先ほどもお伝えしたように、
これらの事件を教訓にできないのか
何度も同じ過ちを繰り返す企業は多いですね。

大企業であっても安泰なのは昔のこと

たとえ業績が良い大手企業であっても、
業績の低下はあっという間に訪れます。

  • 現場の問題
  • 経営判断ミス

など、企業経営をしていれば発生しうることです。
 

素早い対応をとれば被害を最小限に抑えることができます。

歴史はそれを教えてくれています。
 

しかし、

「その対応が出来ない大企業が多く存在している」

という事実です。
 

ワタミグループも客離れで稼ぎ頭の介護も低迷に陥る

企業イメージによる客離れといえば、
最近では居酒屋チェーンのワタミが大きく客離れを引き起こしています。

(出典)ワタミ過去最悪の赤字 続く客離れ、稼ぎ頭の介護も低迷

ブラック企業というイメージが付いたため、働き手の確保だけでなく、
お客さんも離れているようで、ワタミグループの稼ぎ頭である
介護事業についても赤字を計上する事態となっているとのことです。

この結果、既存店85店を閉店することを発表しています。

当然、従業員はリストで解雇となるのでしょう。

このように、大企業であっても安泰という時代ではありません。

東芝の不正会計問題

大手電機メーカーの東芝についても不正会計問題が発生しています。

東芝の役員の記者会見を見ていても、
実際はどう見ても歴代社長の命令で部下である管理職が
不正会計を行ったように見えます。

しかし、
今回のような問題が表沙汰になるとまるで政治家のように
「私は指示していない」という発言が出てきます。

会社のトップの発言とは思えないですよね。

会社を設立した創業者であれば、
このようなことにはならないかもしれませんが、
サラリーマン社長の時代になると別です。

所詮サラリーマンです。

会社を信じるだけでなく、万が一のことも従業員自身が
考える必要がある時代になっていると感じます。

業績悪化に陥ると、当然のようにリストラが行われます。

東芝でも検討しているとのことです。

(出典)東芝、会計管理の呆れた実態 不正を誘った究極の社内論理

経営陣も退陣するかもしれませんが、
この人達はお金に苦労しない人たちです。

しかし、リストラされる対象のの方たちは、
子供が学生でお金のいる時期であったり、
住宅ローンを長期間残しているような年代です。

このような事情はあっても、
企業側は企業存続のためリストラは避けられません。

リストラはいつ誰にやってくるかわからない

今後、自分自身がリストラの対象にならないとは限りません。

万一、自分がリストラの対象になった場合の
身の振り方も考えておいた方が得策ですね。

というのも、両社とも現場の従業員の問題というより、
経営陣の間違った考え方、判断ミスや管理ミスなど、
経営層の問題だからです。

企業体質ともいえますので、
そう簡単には直らないことでしょう。

 

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