中小企業診断士 予備校の選び方


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予備校

中小企業診断士試験の受験を決意した時、通信教育を含めた独学で受験するのか、予備校に通って受験するのかを迷う方もいると思います。

この記事では、私自身がどのよう理由で予備校通いを決意し、決め手は何だったのか、そして、合格してみて思うことについてご紹介します。

予備校通いを決意した理由

中小企業診断士試験を受験する場合、独学で合格を勝ち取れる人はそんなに多くありません。

その理由ですが、中小企業診断士試験は一次試験と二次試験に分かれています。

そして、各試験での合格率は20%程度なので、一年でストレート合格できる確率は5%程度となります。

ちなみに平成27年度の1次試験の合格率は26.0%、2次試験の合格率は19.1%となっています。

一次試験合格率
二次試験合格率

また、一次試験と二次試験はまったく勉強法が異なります

一次試験は基本となる知識を問われる試験で、二次試験は一次試験で勉強した知識を前提に、紙上で企業コンサルティングを行う試験になります。

決して深く勉強する必要はないのですが、とにかく一次試験で勉強する範囲は幅広いという特徴があります。

独学で合格を目指す場合、この幅広い範囲を勉強しなければならず、全ての範囲の勉強を終えるまでに挫折してしまうのです。

私自身も当初は通信教育で試験勉強を始めたんです。

しかし、当時の一次試験の範囲は8教科でしたが、一教科も終了することなく挫折。

その理由は、聞き慣れない専門用語が頭に入らず、いつまでたっても先に進めなかったんですね。


このような事もあり、私の場合は覚悟を決めて予備校に通うことを決意したのです。

予備校を選んだ基準

私は予備校に通うことを決意しましたが、どのような基準で予備校を選んだんでしょうか?

私自身が当時予備校を決めた基準と今になって思うことをご紹介したいと思います。

現在(2016年)と私が受験を決意した(1997年)では試験制度自体が変わっていますが、予備校の選択基準については変わりないと思っています。

(1)一次試験受験

書籍

一次試験は知識試験です。

膨大な試験範囲の知識をどれだけ効率よく覚えるかが重要になります。

予備校選びのポイントは、予備校の分析力と自分との相性です。

一次試験はすでにお伝えしたように試験範囲が膨大です。

この広い試験範囲を効率よく学習しなければなりません。

その際、テキストの全ての内容を同じ比重で学習するのは不効率なわけです。

そこで、予備校では、講師陣が過去問を分析し、

  • どの分野から出題されているのか
  • 毎年繰り返し出題されるのはどこか
  • 隔年、数年ごとに定期的に出題されているのはどこか
  • 直近の試験での重点分野はどこか

などを考慮して優先順位を決めて、その年に応じた受験要項を作成しています。

たとえ市販のテキストを使っていたとしても、独学で勉強する場合と比べて、合格に向けての効率に差が出てくる理由です。

また、自分との相性を確認することも重要です。

これは通学する場合も、通信でも同じです。

どちらも事務局の対応は十分確認しておくことを進めます。

電話やメールをしても

  • 直ぐに対応してくれるのか
  • 対応が遅いのか
  • ほったらかしなのかで

で、信頼感は大きく異なります。


そのためには、あらかじめパンフレットを集めるなどして紙上でも良いのでどのような特色があるのかを確認してから、最終的には実際に予備校に行って話を聞いて決めることをオススメします。

実際に見るのと見ないのとでは大きく違いますからね。


(2)二次試験受験

「一次試験と同じ予備校ではダメなの?」

と思われるかもしれません。


いや、決してダメだといっているのではありません。


しかし、必ずしも一次試験合格に導いてくれたらかといって、二次試験も同じ予備校に通う必要はないということです。


それには、理由があります。

それは、一次試験と二次試験は全く別物だからです。

一次試験は知識試験でマークシート形式です。

マークシート

しかし、

二次試験は一次試験で学習した内容を駆使して紙上で企業コンサルティングを行います。

もちろん解答はマークシートではなく記述です。

ペンと紙

それも、全ての解答を一貫性のある内容で記述する必要があります。

だから、例えば問1から問4まであった場合、全ての問は関連して考える必要があります。

問1で解答した内容と問2、問3、問4で解答した内容に矛盾があってはならないのです。

これは、紙上ではあるものの企業コンサルティングを行うスキルがあるかが問われる試験だからです。


二次試験にはこのような特徴があるため、一次試験のような覚える試験とは異なります。


ある意味、「これが正解」というものがないのです。


予備校選びに関してですが、このような特徴もあり、「二次試験専門予備校」や「二次試験に強い予備校」が存在しています。


当然、予備校によってカリキュラムも進め方も違うので、実際に話を聞いてみて、他人ではなく自分に合う予備校を探していただきたいと思います。

予備校選びの手順

ここからは、予備校選びの手順についてご紹介します。

(1)情報収集

予備校選びの第一段階は情報収集です。

  • どのような予備校があるのか
  • どのような特徴をもった予備校なのか
  • テキストの特徴は
  • 合格確率は

などの情報を調べることから始めます。

その際、基本となる予備校の情報を集めてから、それ以外の予備校の情報を集めて比較する方が効率的です。

基本となる予備校についてですが、これは業界最大手の予備校の情報を集めることになります。

業界最大手の予備校を基準とするのは、業界最大手だけに予備校生が多いこと、予備校の卒業生が多いためクチコミ情報が多いこと。

また、中小の予備校は大手の予備校との差別化を図っているはずなのでベースとするのは業界最大手の予備校なのです。

私が受験した当時の業界最大手は日本マンパワーでしたが、この15年ほどで業界での予備校の位置づけは大きく変化し、2016年現在の業界最大手はTACとなっています。

TACさんについては下記ページの右上に設置されている「利用請求」より無料で資料請求が簡単にできますので活用してみてください。

>>> http://www.tac-school.co.jp/

(2)収集した資料の比較検討

取り寄せた資料を読み込んだうえで、自分が重視する部分を明確にします。

実際に予備校を選ぶときは大手だから、中小だからという理由で予備校を選ぶのではなく、自分が重視する部分に対応できているのかに注目して予備校を選ぶことをオススメします。

特に二次試験については、一次試験の予備校が二次試験の予備校を開校しているとは限りませんので、開校の有無の確認やアウトプット試験への独自のカリキュラムを持っていて、そのカリキュラムが自分に合うかどうかを確認することは凄く重要です。

(最終的は自分とのフィーリングです)

そのため、まずは業界最大手の資料を基本にしてご自身が重視する部分を明らかにした上で、その他の中小の予備校の情報を集めて比較してみてください。

そして、出来れば実際に予備校の説明会に参加するなり、事務局と話をするなりして、これから1年一緒に頑張っていける予備校を決定することで安心して受験に挑めるはずです。
 

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