清水寺の八ツ橋店が行う集客術(集客シナリオ)


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清水寺

清水寺」や「八ツ橋」については、聞いたことがあると思います。

清水寺を拝観した方はよく目にしたのではないかと思います。

この記事では「清水寺」と「八ツ橋」を事例に使いながら『集客のシナリオの重要性』についてご紹介させて頂きます。

集客はスタートライン


どんな商売でも避けて通れないことがあります。


なんだかわかりますか?


それは『集客』です。


飲食店や小売業のような商品を販売しているお店の場合、お店にお客さんが来店してくれなければ商品が売れることはありません。


たとえ、「どれほど良い商品で優れていても」です。


売れる、売れないは別として、まずはお客さんをお店に来てもらうことが重要です。


お店にお客さんが来てくれなければスタート地点にも立てないのです。


お店にお客さんが来てくれたんだけど商品が売れない場合は、お店側の接客や商品自体に問題があると考えられるので対応が可能です。

しかし、お客さんに商品を見てもらえていない状況では対応のしようがありません。


ネットで商品やサービスを販売する場合も同じです。

ホームページやブログで販売する場合でも、アクセスがなければ商品すら見てもらえません。

リアルの店舗やネットのホームページでも「集客」を真剣に考えなければならないのですが、それほど真剣に考えられていないことが多いのです。

この記事では、集客から販売までのプロセスをシナリオとして考えることの重要さを、実際に実践されている店舗を例にご紹介します。

京都清水寺でのある冬の風景

清水寺の拝観をすませた多くの参拝客が坂を下っています。


坂を下ってお店が並ぶ通りまでくると、大きな威勢のよい声が耳に入ってきます。


「宇治茶飲んでいって下さい」

「無料ですよ」

「八ツ橋の試食もできます」

八つ橋

その声に寄せられるのか前を歩いている多くの人たちが次々とそのお店の中に。


「どうせ何か買わされるに決まっている」


ちょっと疑います。


それでも一緒に拝観に来ていた友達が

「疲れた~」

「入っていこうよ」

という声に押され、入ってみることに。


店に入ると元気の良い店員さんが宇治茶が配られる場所に案内してくれます。


その場所は店の一番奥。


自然と店内に入ったお客さんは店の中をめぐることになります。


そして、宇治茶をもらいホット一息。


特に寒い冬には嬉しいサービスで、多くの人のカラダは暖まり喜んでいます。


お茶を飲んでいると、目の前には八つ橋の試食コーナーが設置されていることに気づきます。


「八つ橋って色々な種類があるだね」

といって、友達と話していると、

その姿を見ていた店員さんが、

「良かったら試食してみてくださいね」

と声をかけてきます。


どうやら、一種類だけでなく、複数の八つ橋の試食ができるようです。


寒かった体も温まり、参拝帰りということもあり、小腹が空いています。

「試食しようか」

迷うことなく試食を頂くことにします。


少しづつではあるものの、色々な種類の八つ橋を頬張り、幸せな時間を過ごします。


そろそろ「帰ろうか」を思った所、

「お土産買って帰らないと・・・」

「せっかくお茶と八つ橋を頂いて、
 美味しかったんだから、ここで
 買っていこうか」

一緒に来た友達と私揃ってそのお店でお土産を買うことに。

注目べきすべきことは『たったひとつ』

今のは、先日テレビで見た光景から自作したショートストーリーです。


京都には、八つ橋を売っているお店は山のようにあります。


観光名所の清水寺も同じです。


競争相手が多く各お店ではお客さんの呼びこみに必死です。


そんな中、

先ほどご紹介したお店(H店とします)では「お茶のサービス」で多くの通行人を店内に集客し、

店内の商品を見せることで、通行人を見込み客に変え、

さらに「八ツ橋の試食」で見込み客をお客さんに変えています。


ビジネスをする場合、キャッシュを生む場所をキャッシュポイントといいます。

キャッシュポイントをいくつ持つかで収入の額に大きく影響するので、すごく重要なわけです。


それも、ただキャッシュポイントを用意すれば良いというのではなく、

お客さんを自然にキャッシュポイントまで誘導することが重要になってきます。


この部分をH店は見事に行っていますね。


H店に限らずお店までお客さんに来てもらっても店内に入ってもらうのは難しいものです。


例え店内に入ってもらえたとしても、店内に入って頂けたものの店員さんに付きまとわれたり

「何か売られる」というような雰囲気が出ていればスグに店から出てしまうことでしょう。


H店では、そのことも考えて、「無料の宇治茶」をひとつの手段にしてまずは店内に入ってもらい、

お茶を渡す場所を店の入口ではなく、店の奥に設置することでお客さんを店内奥まで誘導しています。


そして、

お茶を渡す場所の前に八ツ橋の試食コーナーを用意することで、誘導してきたお客さんに
居心地の良い場所を提供しています。


店側からすると、「お茶の試飲」と「八ツ橋の試食」を無料で提供するかわりに、

お客さんの満足度を高めることでお店の商品を買ってくれる確率が高い見込み客に変えています。


お客さんも、おいしくお茶と八つ橋を頂くことで、「何かお返しがしたい」という気持ちが湧いてきます。


これを返報性の法則といいますが、店内に入った見込み客の多くがお土産として商品を買って帰ります。


というのも、清水寺は観光客が多く、もともとお土産を買う土壌があるからですね。

いろいろな場面で応用が効く戦略

今回は八つ橋を販売するお店を例に話を進めてきました。


しかし、

今回ご紹介した例はネットビジネスでも使えるんですよ。


例えば、ある特化ブログを運営するとします。


ブログのメインキーワードを決める際、本当は「A」というキーワードでブログを作りたかったけど、ライバルが多い場合。


その場合、無理して強いライバルが多いキーワードで戦わなくても大丈夫です。


この場合は複合キーワードでブログを作ります。


ブログへのアクセス自体は「A」で集める場合と比べ少くなるかもしれません。

しかし、

強いライバルが多いキーワードでブログを作ると検索順位が低すぎてアクセスさえないかもしれません。


一方、

複合キーワードでブログを構築することで、ライバルが弱いキーワードをみつけられれば
ある程度のアクセスが集まります。


そこで、今回のH店の戦略が生きてきます。


複合キーワードでブログを作るのが「無料の宇治茶試飲」です。


そして、その集まった記事からキャッシュポイントが設置されている記事への誘導を行うのです。


「八つ橋の無料試食」ですね。


お客さん(ブログ訪問者)が興味のある記事に誘導し、最終的にキャッシュポイントのある記事に到着する。


このように誘導することで、検索アクセスは少くても複数記事を読んで貰えます。

結果的にブログの直帰率は下がり、滞在時間は伸びるのでブログのパワーは強まります。


すると、

ブログのパワーが強くなることで、検索順位が上がるという良いサイクルが生まれます。


今週はじめに、私自信が運営している複数ブログで久しぶりにテコ入れを行い、アクセスを集めている記事から関連する記事や読んで欲しい記事に誘導する仕掛けを設置しました。


それから3日。


アクセス解析を確認すると、検索アクセス数に大きな変化は無いのに明らかにPVが増えています。

そして、直帰率は大幅に下がり、滞在時間も長くなっています。


そしてそして、一番大事なキャッシュポイントを設置した記事のPVを増やすことにつながっています。


この方法は効果のある方法ですので、是非参考にしていただければと思います。

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