内山奈月(AKB48)卒業メッセージに学ぶ


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卒業

先日、リサーチしている時のこと。

「なんだ?」

あるタイトルが目に飛び込んできました。


どうも、AKB48のメンバーである
内山奈月さんの卒業に関する記事です。


特別ファンということでもないので、
いつもだと素通りするのですが、
その日は違いました。


引っかかるものがあったのです。


そこには、

『約6万字のラストメッセージ』
という文字があり、

特に「約6万字」の部分が気になったんですね。


「6万字ってなに?」


「6万字も何を書くのだろう?」


気になります。


思わずオリジナル文章がある「ぐぐたす(google+)」
に行って読んでしまいました。


内容については、全部で16編で構成されており、
1編1日のペースで卒業の日まで投稿するというもの。


私が目にしたのは、全てのメッセージ投稿が終わり、
全てを読んだ方が投稿したタイトルでした。


それにしても「6万字」って
スゴイ量だと思いませんか?


6万字という膨大な文字数なので、

「もしかしたら、だらだらと書かれているんじゃ」

と思っているととんでもない。


正直「びっくりな出来栄え」です。


大学の卒業論文といっても良いほどですね。


また、1冊の自己啓発本として販売しても
面白いのではないでしょうか?


それほど、立場を替えるだけで、
あらゆる場面で活きると思えます。

今のアイドルと昔のアイドル

アイドルと一口にいっても、
私達が子供の頃のアイドルと
今のアイドルでは大きく違います。


昔のアイドルは、簡単には近づけない
スペシャルな存在でした。

会いにいけるアイドルなんてトンデモナイ時代。


だから、デビューする時には、
アイドルとしての歌や踊りの
レッスンを十分に行い、

満を持して事務所やレコード会社が
プロモーションにお金を掛けて
大々的に売り出しデビューしていました。


しかし、今のアイドルは違います。


一人のピンでのアイドルは少なく、
グループでデビューすることが多い。


それも、ご当地アイドルや地下アイドルなど
テレビなどのメディアを主戦場にしていない
アイドルも多くなっています。


全てのアイドルが同じではないものの
オーディションで合格すれば
短期間で素人のまま舞台にあがり、
あとはファンが育てるような仕組み。


この形式の代表がAKBグループですね。


昔と比べるとデビューまでのハードルは
低くなったかもしれない。

しかし、デビューしてからの競争は
決して楽ではありません。

  • グループ内で自分の存在に気づいてもらう
  • ファンになってもらう
  • ファンに応援し続けてもらう
  • 世間の人に自分の存在に気づいてもらう
  • 個人としてテレビやCMに出られるようになる
  • 独り立ちする

など。

まずは自分の存在を知ってもらう

自分が大勢の中のひとりの場合、
最初に行わなければならないのは、
自分が所属しているグループ内で
「自分の存在」をスタッフやグループの
ファンに知ってもらうこと。


そう、メンバーが多すぎて、スタッフすら
個々のメンバーの存在を把握するのは
難しいようなのです。


また、同じメンバーという立場であっても、
グループのセンターや選抜常連メンバー
のように常に注目され、売れるチャンスを
与えられるメンバーがいる一方で、

大勢のメンバーに埋もれ、
名前や顔すら覚えられていない
メンバーも少なくありません。


今回の主人公である内山さんもその一人。


初めは身内であるスタッフにすら
存在を知ってもらえていなかったとのことです。

だから、レッスンの時には、、
個別のアドバイスすらもらえなかったんだとか。


(空気と同じということですね)


握手会では選抜メンバーが大行列を作る横で、
空いている列で握手をしていたとのことです。


現実を突きつけられる恐ろしい場面です。

メッセージから考えさせられること

AKBグループも歴史を重ね、
メンバーの年齢が上がるにつれ
将来を考えるようになります。

いつまでたっても芽が出ない状況に
辞めていくメンバーも増えてきます。


後悔なくやめたのなら良いのですが・・・


というのも、
どれだけのことをして結果が出なかったのか
内山さんが書いた16編のメッセージを読むと
考えさせられます。


内山さんが置かれていた立場は
決して恵まれたものではありませんでした。

同期の中でも下から数えたほうが
よいほど低い序列にいたそうです。


しかし、
昨年の選抜総選挙では「39位」
という順位に輝いています。


(いったいどうやって、この順位まで
 たどりついたのだろう?)


そのヒントが16編のメッセージです。


16編のメッセージを見ると、
目の前にそそり立つ壁を一つづつ

「どのようにすれば崩せるのか」

をよく考えて、出てきた対策を
愚直に実践してきた模様が
細かく描写されています。


ここに書かれていることは、
アイドルが行ったことですが、

サラリーマンだけでなく、
ビジネスマン全てが参考にすべき
エキスが盛りだくさんです。

  • 自分のことを気付いてもらう対策
  • 自分のファンになってもらう対策
  • ファンの人に喜んでもらう対策
  • 自分の進みたい目標をファンと一緒になって進んでいく対策

など。


「自分」を「お店」や「企業」と
置き換えれば全て参考になるもの
ばかりです。


内山さんが行ったことは、
決して難しいことではないんです。


例えば、「手を上げて発言すること」。


コンサートホールのような会場で質問を振られた時、
多くの人が「一瞬ちゅうちょ」します。


理由は、「スベルのが怖いから」ですね。


(そりゃ怖いですよね)


大勢の観客がいるホールや
全国放送のテレビ番組で「スベル」。


本当に怖いと思いますよ。


しかし、
勇気を出して真っ先に手をあげることで
司会者(MC)から指名されます。

そして、顔がアップされ、名前が
テロップとして表示されます。


発言はスベルかもしれません。


しかし、

個人として露出する機会を得ます。


スベルかもしれないが、ウケるかもしれない。


どちらにしろ、

個人が注目される大きな
そして少ないチャンスだということ。


このことを内山さんは書いています。


「たとえスベったとしても、
 ファンの人は喜んでくれるはず」

「自分から手を上げなければ、
 空気だったのと同じだから」


確かにそうですね。

どんなにつまらない発言だったとしても、
わたしのファンの方は
わたしが手をあげて発言したことを
きっと喜んでくださるなって思ったの。

コンサートで1度もモニターに映らないよりは、
MCだろうとなんだろうと
たとえ滑っていようと
映った方がいいじゃない!!!

一つ一つの発言は大したことは
無いのかもしれない。


しかし、
メンバーが大勢いるからこそ、
小さな行動が目立ち注目される。


そして、ひとつの小さな勇気が
その後の運命を大きく変えてゆく。


冷静に考えれば、
お笑い芸人ではないのでスベったからといって
その後の活動を悪い方向に向かわせることなんて
考えづらいですね。


今まで与えられなかったチャンスを
自分の力出引き寄せることが出来る
ということを教えられるエピソードです。


内山さんのメッセージからは
ゴールに向かうために立ちはだかる
壁を乗り越えるためのヒントと勇気を
教えてくれています。

自分で出来ることを精一杯考え、

「たとえ無駄になっても何もやらないよりまし」

という精神で行動することの重要さ
を教えてくれています。


そして、その根本には
お客さん(ファン)がいます。

お客さんである「ファン」のことを考えて行動する。

  • ファンに喜んでもらいたい
  • ファンであることに後悔してもらいたくない

ということを考えて行動することで、
ファンにも気持ちが通じ、
一緒になって頑張ってくれる。

その姿を見て更にファンが増える。


このファンを増やしていくプロセス自体が
まだファンで無い人に対する最大のアピールに
なっているということですね。


(ネットでファンが増えるプロセスと同じ)


多くの人があきらめていることでも、
よく周りを見渡せば、「試してみる
ことはたくさんあるんだ」ということを
教えてくれていますね。


要は、「考えることと実行することが重要」
だということです。

ビジネスでも全く同じです。

新しい商品やサービスを売ろうとするとき、
消費者は次のような行動をとると言われています。

  • 商品やサービスの存在に気づき
  • 興味(関心)を持って
  • 欲しいと思うようになり
  • 購入という行動に移る

この4つの壁を乗り越えなければなりません。

だから、上から順番に壁を乗り越える方法を
よく考え、実践しなければなりません。


上から順番に』という部分が重要です。


「いきなり買ってもらおう」
と思っても難しいのです。


ブログで商品を売る場合も同じです。

消費者行動の各段階を着実に乗り越えて
もらえるような仕組みが必要だということです。


ブログに訪問してくれた人は、
何らかの情報や問題解決の方法を
求めて検索しています。

だから、ブログでは
求められている情報を伝え、
問題点の解決方法を教えてあげ、
その具体策としての商品やサービスを
オススメする。

そうすれば購入してもらえる確率は
「グッ」と高まります。


行動することは重要です。


しかし、闇雲に行動するのではなく、
「考えて行動する」ことがさらに
重要ですね。


一番ダメなのは考えるだけで行動しないこと。

小さなことでも考え、そして行動する
ことを意識してみましょう

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